おにぎりボーイのひるめしノート

ナイスなライス、おにぎりボーイの偏愛的おにぎり紹介です!

右手にマウス、左手におにぎり。キーボードはどうする|by ライスボウル紳士 No.0004

すっかり慣れてしまったコロナ禍の生活。
マスクをしないといけない、気軽に出歩けない、というのはこんなに厄介だとは。
だが、少しは良かったことと言えば、在宅のリモートワークが広まったことではないか。


先日私は、JR上野駅の近くを歩いていた。
車の騒音が轟く高速道路脇。
そんなところにおにぎり専門店、江戸の玄むすはあった。


おにぎり店に行くとずっと悩んでしまう私だが、この日はまったく迷いはなかった。

おかか

理由は自分でもわからないが、その響きに吸い寄せられた。

f:id:ONIGIRi:20211004123002j:plain

ぎっしり詰まったおかかが香る

店員さんがケースからおにぎりを取り出し、
竹の皮と見間違うような包装紙に丁寧に包んでくれた。
さすが看板に江戸と掲げているだけのことはある。


帰宅した私は、リモートワークの傍ら、 
おにぎりを食べようと決めていた。


この日もいつものように忙しい。
オンラインで音声を繋ぎ、同僚の声が頻繁に飛び交う。
静かなマンションの一室なのに、会社にいるかのように錯覚してしまう。

慌ただしく時間が過ぎた。
そのうち腹が減ってきた
右手にマウスを掴んだまま、左手におにぎりを掴んだ。


甘い
甘めに味付けされたおかかだけでなく、米まで甘い
なんだこれは。
うまい。甘うまい。うまい。

f:id:ONIGIRi:20211004124233j:plain

おにぎりを覆い尽くす贅沢な海苔の使い方

 

おにぎり自体が甘いのか、仕事をしながら食べているのか甘く感じるのか。
正直自分では判断できないので、後日おにぎりボーイの意見も聞こうと思う。


まだ三分の一ほど残っている時、パソコンのチャットに書き込みがあった。
返信しないといけない。
そう思うが、右手はマウス、左手はおにぎりが占領している。
キーボードが触れない!!


返信をするためにおにぎりをいったん置くかと一瞬考えたものの、
そんな必要はないことに気づいた。
相手はおにぎりだぞ。ぱくっぱくっと口に押し込んで、左手は自由になった。


少し甘ったるいと感じるようなおにぎりだったが、疲れている体にはこれくらいがいい。

ありがとうおにぎり。

今回はその言葉だけで十分だろう。

ライスボール紳士