おにぎりボーイのひるめしノート

ナイスなライス、おにぎりボーイの偏愛的おにぎり紹介です!

梅むすび|むす美|by ライスボール紳士 No.0002

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梅むすび 230円(税込)

はじめに申し上げておくと、私はおにぎりを店で買うことに抵抗がある人間だった。
いや、今も抵抗があるのが正直なところだ。

 

食費を抑えるために自炊をすることが多いので、
自分で握れるおにぎりなんか買うのは勿体ない。そう思っていた。

 

しかし、友人のおにぎりボーイがブログを始めたと私に打ち明けたとき、
大変な衝撃を覚えた。
なぜ、ブログなのか。なぜ、おにぎりなのか。なぜ、いまなのか。

 

彼は多くを語らなかった。

 

私は彼のまねをしておにぎりを買ってみるのだった。
食してみると、まあおいしいなというくらいの感想しか出てこなかった。
だが、一息つくと、大変な満足感を覚えた。
好物のラーメンや揚げ物なんかを食べたときには出てこない満足感だ。

 

これこそ、原点だ。ものを食べることの根源的な感覚だ。
懐かしいあの感覚だ。びびっときた。

 

そうして、私はおにぎりボーイのブログに投稿するようになった。

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カップは宇宙服のよう。おにぎりはユニバース!

そんな私は気がつくと、JR御徒町駅そばにある、むす美という店の前にいた。
すし屋のような上等な店構え。暖簾をくぐると、
プラスチックのカップに丁寧に包まれたおにぎりが並んでいた。


「閉店間際なので、どうぞ買ってやってください」
そんなことを店員の男性が元気に言った。
おにぎり界の基本中の基本、梅むずびを一つ連れ帰った。

 

ぱかっ。宇宙服のようなプラカップを取る。
ぱくっ。頂点に積まれた梅の部分から頰張る。
うまい。これこれ。

 

ほぐされた梅の強い味わい、湿った海苔の海を感じさせる風味
こじゃれてはいるが、これぞ梅むすび。

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中の具材もほぐした梅。種がないので処理に困らない気遣い

あんな言葉は言いたくない。ブログ主に気なんか使いたくない。
でも、私はまた自然とつぶやくのだった。

ナイスライスと。

ライスボール紳士